地震検出器とは

地震検出器（地震感知器、地震計など）は、地震による揺れ（地震動）を感知し、その情報を基に警報を発したり、機器を自動的に制御したりする装置です。地震が発生すると、わずかな揺れも高感度のセンサーが感知し、地震波の強さや方向を解析します。一定の基準を超えた場合には、建物の利用者に警報を発するだけでなく、エレベーターの停止、ガスや電気の遮断、生産ラインの緊急停止など、安全確保のための様々な自動制御が行われます。地震検出器には、主に加速度を測定する加速度型、地震波の速度を測る速度型、地面の変位量を感知する変位型の3つのタイプがあります。これらは用途や設置場所に応じて使い分けられ、工場、病院、商業施設、公共インフラ、原子力発電所など、幅広い分野で活用されています。また、緊急地震速報のように、震源に近い地点でいち早く揺れを検知し、遠方に住む人々に数秒～数十秒前に地震到達を知らせるシステムにも利用されています。

このように地震検出器は、人命の安全確保や設備被害の最小化、早期復旧において非常に重要な役割を果たしています。

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